お米の保存法
 
 
お米をおいしく食べるために最適な保存法を紹介します。
 
〈お米の保存場所〉
 
お米の保管場所には、以下の条件を満たす場所が適しています。
 
◆温度が低いこと ◆湿気が少ないこと ◆日光が当たらない（暗い）こと ◆風通しが良いこと
 
≪台所は、以下の理由から、お米の保存場所としては不向きとされています。≫
　　★　火を使うので、温度が高い
　　★　煮物などをするため、湿度が高く、虫が発生しやすい　等
≪やむなく台所を保存のために使用する場合は、以下の事に気をつけて下さい。≫
　　★　直射日光の当たる場所を避ける
　　★　冷蔵庫のそばを避ける
　　★　コンロの近くを避ける
　　★　水のかからない場所を選ぶ
　　★　床下に収納庫のある場合は、そこを利用して下さい
 
≪米びつの有効な使用法≫
　　★　米びつには、中のお米を使いきってから新しいものを入れるようにします。
　　★　米びつは、定期的に拭いて乾燥させてから使用します。
　　★　計量米びつは、お米の出入口に糠(ぬか)がたまりやすく、虫が発生する原因になりますので、隅々まで掃除をする必要があります。
 
米びつの中に「鷹のつめ」を入れて置くと防虫の役目をします。
 
失敗ごはんの応急手当
　 いつものように炊いたはずのごはんでも、炊きあがってみると芯ができていることがあります。これには、以下の原因が考えられます。

〈ごはんに芯が残る原因〉

  ・ 蓋の圧力が足りない
  ・ 水加減の間違い
  ・ 古いお米を使った場合
  ・ 炊飯器の蓋がしっかり閉まっていなかった場合

〈ごはんに芯が残った際の応急手当の方法〉

  1. 菜箸の太い所を使い、ごはんの底まで３〜４カ所の穴を開けます。
  2. 次に、お酒（米３カップに対し大さじ１杯くらい） 、またはお湯（同、カップ１杯くらい）をごはん全体にふりかけ、また穴の中にも注ぎます。
炊き立てなら
  →蓋を再びしっか閉めて、10〜15分蒸らします。
少し冷めていたら
  →もう一度スイッチを入れます。
夜炊いたものなら
  →保温スイッチで一晩置くと翌朝には普通に食べられます。

水加減を失敗してベタベタになってしまったら、再び固くすることは不可能です。特に、新米は水分が多いので注意が必要です。
一度洗って、おじやか雑炊にする以外、活用法はありません。
洗ってぬめりを落とせば、どろりとするのを防げます。
また、煮すぎると、煮崩れて、おもゆ状になってしまうので、手早く作るようにして下さい。
 
朝食はごはんで
　 朝食には、ごはんが良いとされています。
「ごはんだとおむすび１個でも、パワーとスタミナを持続し、安定したペースで頑張ることができる」と昔から言われているのです。
　これは、ごはんを食べると、血糖が適度に上昇して、そのピークが低いわりに、じわじわと長時間維持されることによります。
お米のでんぷんは最終的にはブドウ糖に分解され、吸収されます。ブドウ糖は、脳・神経・網膜・横隔膜・活動し始めの骨格筋などの細胞の直接のエネルギー源として利用してされるのです。ごはんが脳と体のウォームアップ作用を持っているというのもおわかりいただけるでしょう。
　ところで、ダイエットのために朝食を抜く人がいますが、これは逆効果です。
朝食を食べないとどうしてもおなかがすき、間食が増えてしまい、１日の食生活が乱れ、その結果太ってしまいます。
朝食は１日の元気の源・ダイエットの基本です。
朝食をきちっと摂ることが、健康でさわやかな１日への扉なのです。
 
ごはんは太るってホント？
● ごはんとパンを較べてみたら
茶碗に軽く１杯のごはんと、パン１枚（１斤６枚切り）とでは、どちらがカロリーが高いと思いますか？

答えは「ほとんど違わない」です。でも、パンは腹持ちがしない感じがするうえ、バターやジャムをつけて食べるので、エネルギーオーバーになりがちです。一方ごはんは粒状でゆっくりと消化されるため、血糖値が長時間安定し、腹持ちがします。

　また、ごはんをよくかむと、食後の体熱生産反応が高まるので、体温のエネルギーが拡散・消失し、体脂肪になる率が低くなるので、太りにくくなります。
●　ごはんを食べずに太ってしまった
　 「ごはんは太る」と間違って思い込み、ごはんを一粒も食べないかわりに、菓子パンや調理パンや、おやつに甘いものばかり食べて太ってしまった、という失敗談をよく耳にしますが、三度の食事にごはんを適量食べているほうが肥満は防げるのです。
ごはんはどんなおかずとも相性がよい
　ごはんの長所は、いろいろなおかずに合うこと。バターなどを使った油っこいおかずと合わせがちなパンよりも、ごはんはカロリーがひかえめで、食品の種類もさまざまに調整でき、栄養素をバランスよくとり入れることができます。

さらにお米には、糖質の他にも、たんぱく質、ビタミンＢ類、ビタミンＥ、ミネラル、食物繊維を含んでいます。
「ごはんが主食」は最先端

　肥満に悩んでいる人が圧倒的に多いアメリカでは、ごはんを中心とした日本型食生活の栄養バランスのよさに注目し、これまでの脂肪分・糖分をとりすぎる食生活を改善するために、全摂取エネルギーの約60％は穀類、とくにお米からとるように指導しています。

これからもわかるように、ごはんを主食にするのは今もっとも進んだ食のスタイルなのです。


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